立場と意見を分けて考える

ネットだとこういうのポジショントークって言ってる人多いけど調べたら違うらしい

・周回遅れの話題に飛びついてみる

 数週間前に不登校youtuberが話題になった。不肖のように一日中ネットに張り付いてない人向けに説明すると↓の動画とコメント欄を見るとわかると思う。


【新聞載った!】ゴールデンウィーク終わっても学校行くな

 

はい

・意見を見る

 コメント欄なんかだと勘違いしている人も多いけれど小学校の義務教育の義務とは通学の義務ではない。これはゆたぼんさんも指摘していることだが義務教育は大人(保護者)にとっての義務であり子供にとっては権利教育となっている。ただ「不登校」が権利の放棄か義務教育違反かというとそれはちょっと難しくなってくる。不登校とひとくちにいってもその中には登校拒否なり怠学なり長期欠席なりが含まれておりさらにそれらも理由によってケースバイケースだからだ。今回のように本人が自発的に欠席すると言い出したのなら権利の放棄ととらえることができるんじゃないかと自分は思っている。本当に自発的に言ってるのならね。

 ゆたぼんさんの主張だと学校の他の生徒がロボットに見えて自分はそうはなりたくないから通学をやめたそうな。実際この「ロボット」の定義の詳細については置いておくとして、学校制度(含めたほかの制度)が制度の奴隷、なるものを生み出すことを指摘する指摘する学者がいるのは確かだ。

ja.wikipedia.org

まあ不肖も高校時代は教師に対して不信感を抱いてたし、教師に疑問を抱かない周囲が教師の狂信者(きょうしだけに)に見えて学校行くことをためらってたし気持ちはわからんでもないよ

・立場を見る

 さんざん言われていることだけれどやはり親がうさんくさすぎる

 公認心理士(最近導入された国家資格)やら臨床心理士とかの資格を持っているならまあわかるけど自称カウンセラーはさすがに色々言われてもしょうがない気がする。

 

 少し脱線するがコンビニにおいてる表紙が黒い本買っちゃったりする自称心理好きほどうさんくさいものはないと思っている。読者の方にもそういうちょっとズレた心理学観を持ってる方がいらっしゃるかもしれないので先にそれを直していただたらなと思ってこのページをリンクしておく。

psych.or.jp

まあどの学問でも法則は法則であって絶対に臨床的なものになるとは限んないんだけどさ

 話をもどす。ゆたぼんさんのお父さんが自称カウンセラーであるという以上、最初に述べた不登校に至るまでの考えが「自発的」になったのかというのは少し怪しくなってくる。考えに自ら至るプロセスがなく、考えを突如としてもたらされれば、それが小学生の少年であれば弁駁が思いつかないのも無理はないだろう。

 じゃあ不登校の何がいけないんだよ。お前さっきイリッチが学校制度はダメって言ってるって言ったじゃんって思われるかもしれないので、次は不登校の問題点見ていこう。

不登校の何がダメなんだよ

 Twitter見てると足し算だの四則演算ができない大人になると言ってる人がいたがそれは違う。っていうか高々小学校で習う内容に臨界期があるわけないじゃん。

 不登校になることの一番の問題点、それは幼少期にまわりと同じ経験ができないことにある。いってしまえば不登校は日本の大勢が参加するハメになるであろう社会の縮図たる学校に参加しないという選択であり、そうなってくると社会には入れるもののやったことがないことがまわりより多くなるし、それがコンプレックスにもなってくる。

・その他

 この問題にのっかるいかがでしたかアフィブログとか有象無象のYouTuberがキモすぎ(このブログもそうとか言っちゃいけない)。俺も不登校だったぜ!でも後悔してるから学校には行ったほうがいいぜ!とか言ってる有象無象がいるけどゆたぼんはどちらかといえば登校拒否であってお前のそれは不登校だからな。

いやシバターの動画はなかなかよかったよ。

 あと最強伝説黒沢の孝志の画像張ってる人多いけど孝志っていじめられてたんじゃなかったっけ。どちらにせよ読んでもない本の一部を切り抜いて代弁させるべきではないだろう。攻殻機動隊とかそれすごく多い。それじゃ素子がかわいそう。

・おわりに

 エジソンは学校に通わず親の教育のもとで育ち電球を発明したし、牧野富太郎は小学校中退で東大の教授になった。ゆたぼんの夢は世界中に友達を作ってピースボートでうんたらかんたららしい。まあ、叶うんじゃないですかね。

 

 それから、大志を抱いて不登校になるのも、なんとなく不登校になるのも別にどっちでもいいじゃん。Twitterなんかの不登校児の親でよくあるパターンだけど周囲からの視線が痛いからってさも大志があったり才能があるって思いこんだりするパターン。別にそこまでしなくてもいいのに...